cupa on the way
ウサギの尻尾、羊が統治する国の嵐の町から徒然便り
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Reflection-Care pathway
グチなんで長いっすー。←前置き。

++++++++
うちの病院は、場所が場所なだけにどんな病棟であっても(外科だろうと内科だろうと)、
少なくとも数人はターミナルの患者さんを受け入れなきゃいけません。
…別にしなきゃいけないってわけじゃないけど、
土地柄、結果的にそうなってしまうのではないかと。
なんせ超☆高齢化な地域だし。

特にうちの病棟は専門が専門(脳梗塞と老年医学)なだけに、言っちゃ悪いが死にに来る患者さんは多い。
今日看護した8人の患者さんのうち、DNR(Do Not Resuscitate)の書類にサインがされてる方が3人。
つまり心臓止まったら、そのままほっといてOK.心肺蘇生法なし。
うちTLC(Tender Loving Care)は2人。
さらにそのうち1人が、Care Pathwayに2日前に入られました。
TLCが始まった時点で、すべての治療はストップ。
その名の通り、患者さんが心地いいかどうかだけを重点に看護します。
もうここまで来ると、呼吸以外に患者さんがしてることありません。
食事もなし。点滴もなし。
体位を変えて、排泄のお世話して、衛生的にしてあげるくらいです。
Pathwayの患者さんは、あと何日かな~という時点。
かなり弱ってる患者さんが多いので、簡単に感染してしまいます。
熱が出たら熱さまし。痛みがあったり、肺感染して呼吸が苦しくなったらモルヒネ。
抗生物質を投与したり、X線を取ったりはもちろんしません。
だんだん呼吸が浅くなって、呼吸の間隔が長くなって。
静かに息を引き取れるように計らってあげるのが、私ら医療者のもう一つの顔だと思ってます。

当たり前ですが、ここまで来るには患者本人の、もしくは家族の同意が不可欠。
…といっても、ほとんどの場合、お医者さんの決断に患者が同意するかどうかです。
まぁ、医者がもうこんだけ悪いんですよ、もしいざ心臓が止まっても、私らは心肺蘇生法を行いません、なぜならその必要性を見出せないからです。
て言われたら、そりゃ同意するしかないでしょ。
もちろん、現代医学じゃチューブ突っ込んだり、人工呼吸器につなぐこともできるけど…
私が今までみたなかじゃ、それを望んだのは一家族だけだったなぁ~
何考えてんだろね、ほんと。

もちろん、本人が納得するまで説明することが不可欠だし、
患者さん自身が意識不明、もしくは判断能力がない場合、家族がその決断を迫られます。
家族とお医者さんが何回も議論しあって患者さんの最後の迎え方が決まるんです。
特にいつPathwayに入るかどうかは、家族の同意が必要です。
すでに患者さんは無反応だしねぇ。
(あ、でもDNRはMedical decisionだって今日初めて知ったよ~ Nikky、教えてくれて Thanks.)

で、今日担当だったPathwayの患者さんのご家族が面会に来られて。
家族で話し合ったんだけど、患者さんがPathwayに入ってることが納得できない、って言われて。

正直、私は空いた口がふさがらなかった。
んなこと今更言われても。笑
彼女が言うには、点滴してほしい、とのこと。
先週まで胃にチューブを通して栄養を与えてたんだけど、それもこんなに早くストップするなんて思わなかった。とか。
全くの私見だけど。
個人的には、「なんにもしてない」ってのが許せない!と言ってるようにしか聞こえなかった。

医者から説明受けたんでしょ?
治療の見込みは無い、ってわかってるんでしょ?
寝たきりで無反応の患者さんを、あんたらはどうしたいんだ??
You don't know how selfish you are!!!!
って叫んでやりたかった。
患者さんが可哀想で可哀想で。
(またそんな家族のために他の科で往診してるドクターに、
ごめん~来てーと電話してる自分が情けなくて情けなくて。笑)

家族いわく、とっても良くしてもらったから、同じように良くしてあげたいの。と。
患者さんには悪いけど…どんなにいい親でも、育て方間違ったなーと思いました。
良すぎたんだね、きっと。

点滴して、チューブ通して。
体に何かを入れるということは、感染の可能性をあげると言うこと。
ターミナルで免疫の低い患者さんに、最後は感染で熱と痛みに侵されて逝けと。
肺感染で呼吸困難で逝けと。
自分たちが何言ってるのか、ちっともわかってない。
延命は治療じゃない。

「何か」してないと気が落ち着かない。
っていう気持ちはわからないでもない。
でも、TPOってのが何にでもあるでしょ。
「そのとき」を見分けられないってのは、なんとも情けないと思う。
今は「何もしない」ってのが「彼女のために何かしてる」ってこと。
「今」が「そのとき」でしょ。
点滴の針を突き刺すより、チューブ通された姿を見るより、
その一日2時間しか会いに来ないのやめて、4時間でも5時間でも患者さんと一緒に座っててあげればいいのに。
たとえ会話できなくても、今できることをやってるほうがいいと私は思う。
多分一週間後にはできなくなってること。
幸運なことに、彼女たちにはそのビジョンがある。
いくら拒んだって、そう遠くない未来にそのときが来る。ということがわかっている。

わかっている彼女らがするべきは、延命を望むことじゃないと私は思うんだけど。

人は誰だって老いる。死ぬ。
うちの科に居て、これだけ死と向き合ってても暗くならないのは、多分みんないいお年で逝かれるから。
仏教用語で言うと、大往生っていうのかな~。
いいじゃない、大往生。めっちゃうらやましいよ。笑
小児科に行くと、精神的にすごく疲れるってのは良くわかる。

しかし。こんな地域にいるのに、私はなかなか死にお目にかからない。
なんつーか、そういう体質なんよね~。
スタッフの中にはよく「当たる」人もおられますが。笑
私は逆なんかな~。4年居て、まだ10人も見送ってない。
看護師になってからの5ヶ月の間にまだ片手。
死に慣れてないとかそんなんじゃなくて、その後の書類仕事と家族への対応に慣れてません、まだ。
なんせ経験が少なくてー…うおー。

この間一人見送ったとき、夜中の2時だったんだけど、家族に電話したとき、
Good for her.
って言っていただけて、とっても嬉しかった。
これ以上苦しまなくてもいいものね。って。
まぁ、あれはあれでなんと返してわからなくて、押し黙ってしまったような感じになったけど。
また、私は見送ってないけど、しばらく病棟にいたPathwayのおばあさんのご家族は、
毎日来て、ほんと昼くらいから晩までずーっと彼女のそばでお茶してたなぁ。
特にだんなさん。
新聞読んだり、雑談したり、テレビ見たり。
患者さん本人はもう無反応だったんだけど。
彼女と居られる最後の時間。
その使い方をだんなさんなりにちゃんと消費できたんじゃないかなと私は思う。

結局、今日の患者のご家族は、医者 と相談した の説得の結果、Pathwayに同意したみたい。
あー良かった。
彼女たちは、患者さんにもっと時間を与えたいと思ってるんだろうけど。
多分本当に時間が必要なのは、家族のほうなんだろう。
患者さんはもう準備が出来てるのに。
家族はまだ受け入れる準備が出来てないんだね。
実もふたも無いけど・・・選択肢は無い。残された時間は少ない。
早く気づけよー。準備を始めるのが遅すぎませんように。
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この記事に対するコメント
お久しぶりだいこん☆
おはこんばんちは、お久しぶりです~。
うーん…なかなか難しいことやねぇ…。
癌で長年闘病してた祖父も、毎日面会してた祖母が少し病室から離れた間に病状が悪化してしまって…。色々な強い薬でかなり弱っていたので、これ以上苦しませたくないという祖母の決意で、延命は行わずに翌朝旅立っていかれました。
今から考えると、すごい決意だなと思います。
無理させても長生きさせたい、苦しまずに逝ってほしい、どういう状態を幸せだと考えるかによりますね…。元気なうちは苦しまずに…と考えられても、いざとなると「えっ?!待って!!」と混乱するのもわかります。
なかなかね、難しいですね…。
あ、かなり前の話題ですが、患者さんを「患者様」というのは、日本では「患者はお客様」だからじゃないかなぁ?患者様の治療費や入院費によって経営が成り立っているからかなー?と思います。
【2008/09/10 23:34】 URL | ひらお #LkZag.iM [ 編集]


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